育成就労制度
育成就労制度とは
育成就労制度とは、人手不足が課題となっている対象分野で外国人材を受け入れ、仕事を通じて技能や日本語を身につけてもらいながら、原則3年間で特定技能1号の水準を目指す制度です。
制度の目的は、「外国人材を育てること」と、「人手不足分野の人材を確保すること」です。
技能実習から育成就労へ移行します
2027年4月1日から、新たに「育成就労制度」が始まります。
「技能実習制度」は、段階的に育成就労制度へ移行し、2030年に廃止予定です。
なぜ育成就労制度に変わる?
これまでの技能実習制度は、海外への技能移転を通じた「国際貢献」を目的とした制度でした。
しかし実際には、日本国内の人手不足を支える制度として活用されることも多く、制度の目的と運用実態にずれがあることが課題とされてきました。
こうした制度の目的と運用実態のずれを解消するため、育成就労制度では「人材育成・人材確保」を目的とし、外国労働者を日本で働きながら育成して、3年で特定技能1号を目指します。
育成就労で3年、特定技能1号を取得できればさらに5年で合計8年以上の長期就労を期待できます。
育成就労で変わること
日本語能力が必要
育成就労制度では、就労開始前までにA1相当の日本語能力が求められます。
特定技能1号へ移行する際には、A2相当の日本語能力を目指す仕組みになっています。
必須業務が1/3に変更
技能実習制度では、「必須業務」に従事する時間が全体の2分の1以上とされていましたが、育成就労制度では、この割合が3分の1以上となります。
そのため、より幅広い関連業務に従事してもらうことができます。
条件を満たせば転籍が可能に
技能実習制度では、原則として転籍ができませんでした。
育成就労制度では、条件を満たすことで、転籍が認められるようになります。
「職種・作業」から「分野」へ
技能実習制度の対象「92職種169作業」は、育成就労制度では「17分野」という区分へ整理されます。
数字だけを見ると対象が大きく減るように感じますが、区分の考え方が変わるものです。
育成就労制度の対象分野
育成就労制度で受け入れできる分野は、17分野です。
技能実習の「職種・作業」単位から、特定技能1号への移行を見据えた「分野・業務区分」単位へ整理されます。
対象範囲は単純に減るものではなく、新たに加わる技能がある一方、現時点で育成就労の対象に含まれない技能実習職種もあります。
育成就労で必要なこと
育成就労制度は、外国人材を受け入れるだけでなく、3年間で計画的に育成していく制度です。
そのため、受け入れ前から教育体制や労務管理、相談しやすい環境を整えておくことが大切です。
育成就労計画を作成する
外国人材ごとに、担当する業務や育成の進め方を整理した「育成就労計画」を作成します。
計画と実際の業務内容にずれが出ないよう、受け入れ後も計画書にそった人材育成を行います。
教育・日本語学習を支援する
特定技能1号への移行を見据え、技能だけでなく日本語能力も段階的に高めていく必要があります。
現場で教える体制や、日本語学習・試験に向けた支援を用意しておくと安心です。
労働条件と管理体制を整える
育成就労では、外国人材を労働者として受け入れます。
そのため、賃金や労働時間など、適切な労務管理を行う必要があります。
働き続けたい職場をつくる
育成就労では、条件を満たせば転籍が認められます。
転籍されないよう、賃金や労働時間、生活サポートなどの働きやすい環境づくりが必要になります。
育成就労の受け入れは、大変そうに感じるかもしれません。
mitでは、育成就労計画の作成はもちろん、配属後の日本語教育や生活サポート、社労士による労務面の確認まで継続的にサポートします。
育成就労のよくある質問
育成就労制度はいつから始まりますか?
育成就労制度は、2027年4月1日から始まります。
技能実習制度は段階的に育成就労制度へ移行し、2030年に廃止予定です。
育成就労制度になると、何が変わりますか?
技能実習制度では国際貢献が目的でしたが、育成就労制度では人材育成・人材確保を目的として、特定技能1号へつなげることを目指します。
日本語能力の確認、必須業務の割合、転籍の扱い、対象区分なども見直されます。
育成就労制度で受け入れる外国人は日本語が話せますか?
就労開始前までにA1相当の日本語能力が求められます。
特定技能1号へ移行する際には、A2相当の日本語能力を目指す仕組みになっています。
育成就労では、外国人労働者は何年働けますか?
育成就労の期間は原則3年間です。
その後、要件を満たして特定技能1号へ移行できれば、さらに通算5年まで日本で働くことができます。
せっかく受け入れても転職されるのが心配です。
育成就労では条件付きで転籍できるようになりますが、働きやすい環境づくりによって長期定着を見込むことができます。
mitでは、配属後もフォローアップ研修や巡回訪問を行い、外国人労働者の不安を取り除きながら、企業と外国人労働者双方の橋渡しをします。